二軒目に予定していた、がもううどんさんも、駐車場にバイクを停めて店に近づくとなかなかの行列。
店内はかなり狭いので、ほとんどの人が外のベンチなど思い思いの場所でうどんを食べているようだ。
店に入ると順番に大釜の前のあせだくの店主に、注文を伝える。その後流れるように奥に進み、思い思いの出汁やら上に乗せるものを選んでいくようだ。
噂によるとここはどうやらおあげが相当美味しいらしいので、冷たいうどんに冷たい出汁をかけてきつねうどんでいただく。
いやしかしこれがまた実にうまいのだ。なんとこれが300円だと!
衝撃を受ける価格設定。これはうどんの常識というか既成概念を根本からひっくり返されるような体験だなぁ。
しばらく店の前でうちのめされたようにベンチに腰掛けていたが、さらに行列が長くでき始めてきたので、店をあとにする。
予約した旅館のチェックインが16時ということなので、時間をつぶすために高松市内を走り、栗林公園という庭園に入ってみる。
公園の裏側にある駐輪場にバイクを停めて入園。
ちょっと甘く見ていたのだが意外に広くて、あてもなくぐるぐる回ってたらかなりくたびれた。
日が傾いてきてそろそろいい時間になったので今夜の宿泊地、志度のたいや旅館さんへ向かう。
正式には鯛屋旅館、というらしい。なんと素泊まり3,000円。更に500円プラスで朝食も付くらしいリーズナブルなお宿。
旅館の前に到着すると、たぶんバイクで向かうと連絡していたので、エンジン音で気づいてくれたのか宿のおじさんが出てきてバイクはガレージに入れていい、と。
これはバイク乗りにとってはありがたい。ちょっと雨が心配だったので。
お遍路さんがよく泊まると聞いたが、ほかに宿泊客の姿は見えず。
風呂の用意ができている、というのでさっそく。なかなかきれいで良い風呂だった。
風呂から出ると、日も暮れてきていい時間になっていたので、ぶらぶらと志度の町を散歩がてら夕食を食べられる店を探す。
志度は平賀源内にゆかりのあるところらしく、平賀源内記念館などがある。後日、この場を棋士の渡辺明三冠(当時)が訪れたと聞いた。
海沿いに居酒屋の看板を見つけ、入ってみる。地元の人らしき小さな女の子を連れた客が一人。飲んでるわけではなく、どうやら持ち帰りで料理を頼んでいた模様。彼らが帰ると自分ひとりだけ。なんとも寂しい限りだが平日のこの時間ではこんなもんか。
もずくとしめ鯖を肴に瓶ビール。
それにしても誰も入ってこないなぁ。寂しいねぇ。
お勘定をして店を出、ちょっと飲み足りない気分だったので二軒目としてやきとり一番、という焼き鳥屋。
しかしここもまたノーゲスト。こんなんで商売大丈夫なのかな?と思わないでもないが、メニューを見ると結構日本酒なんかいいお酒を置いてたりして。
とりあえず枝豆とオリーブ地鶏とかいう瀬戸赤鶏を混ぜておまかせで5本焼いてもらった。
生を飲み干したあとは八海山。
おすすめらしい肉味噌をきゅうりやらにつけて食べてみたがなかなか美味かった。
実にご機嫌で宿へ戻る。
冷蔵庫が部屋にないお宿なので、駅前で買ってきたローソンのアイスパックにレモンサワーどぼどぼ注いで飲んでさっさと寝てしまう。
明日も晴れるといいけれど。