先日のお遍路での宿題であった、徳島霊場の難所中の難所である第20番札所、鶴林寺を目指す。
朝の時点では天気予報は雨の可能性はあるものの気温は21度まで上がる、ということで11時出発。
ところが出発した途端に小雨模様。
まあ、出発の時点で雨が降っている時は無理を避けるけれど、すでに走り出したあとの雨なら特に躊躇せず。
もう流石に寒いかなぁ、と思ったがヒートテック2枚重ね着が効いて、まったく寒くない。非常に心地いいツーリング日和。
55号線を南に、小松島市に入り、勝浦川を越えたところで右折。
そのまま川の左岸を、徳島上那賀線を走り続け、一時間弱で鶴林寺へと続く山道の入り口に。
そこからはお決まりの急勾配のシケインのような急カーブが続くへんろころがしの道。
2速、3速でゆっくり登っていくが、例によって左側は断崖絶壁のガードレールもない細い道。対向車が来ないかヒヤヒヤしながらゆるゆると登っていく。
鶴林寺の山門前の駐車場は有料で、納経所で支払う仕組み(バイクは無料)。トイレも境内にはないので、ここで。
仁王門のかわりに、その名の通り二羽の鶴が仁王様の位置に。立派な門だ。
門に入ったところでいきなり雨が本降りに。これは困ったなあ、と思いつつ南無大師遍照金剛と唱えながら門の下で雨の止むのを待っていると、数分で小雨に。すごい。まさに霊験あらたか。
境内には江戸時代末期に建てられたという三重塔。
本尊は地蔵菩薩。地元の人からは「お鶴さん」の愛称で親しまれてるそうだ。
登りと違って下りはすいすい走れるものの、ちょっと脇に寄ると濡れた落ち葉満載で今にもスリップしそうで怖いシチュエーション。
立江寺到着。
大泉洋が「びた一文払いたくねぇ」と言った有料駐車場の、入り口あたりにバイクを停めて、歩いて境内へ。
隣にどこだか遠くのナンバーのハーレーが停まっていた。
立江寺は『四国の総関所』として四国八十八ケ所の根本道場として知られ「子安の地蔵尊」あるいは「立江の地蔵さん」と呼ばれてるそう。
境内はさながら庭園のようで美しい。
このお寺も山寺だ。しかし焼山寺や鶴林寺の、お遍路の心を折ろうとするかのような厳しい道と比べるととても走りやすい。
今日打った3つのお寺には、いずれもおおきな大師の像が。伽藍もとても立派なお寺だった。
恩山寺の納経所では、御朱印と、この恩山寺で授与されている摺袈裟(700円)を購入。
意外にもりょう花の駐車場が比較的空いていたので、鶏塩味玉肉つけ麺を大盛りで。
大盛り無料というので、思わず脊髄反射的に大盛りにしてしまったが流石に多すぎた。ちょっと後悔。
割りスープでつけ汁を頂いて、帰路に。
15時に自宅到着。
5795.0キロ。
サイドバッグやツールバッグを外し、水道水で雨水を洗い流してカバーを掛ける。明日は一日中雨らしいから、あまりいいコンデションではなかったけれど今日行っておいてよかったなあ。
2020/11/01